『カルカソンヌJ』のインスト
- ゲームの概要
- どんなゲーム?
- 設定・世界観
- ゲームの内容物
- 準備・セッティング
- ゲームの目的、勝利条件
- ゲームの流れ
- 完成した道路、都市、修道院の得点方法
- 草原
- ゲームの終了と勝利者
- コメント
- バリエーションルール
- バリエーション1 『観光』
- バリエーション2『川』
- バリエーション3『修道院長』
- コメント
- 豊田市ボードゲームオープン会
ゲームの概要
2001年ドイツ年間ゲーム大賞受賞
プレイ人数:2~5人
対象年齢:7歳以上
プレイ時間:参加人数 × 15分
作者: クラウス=ユルガン・レード
どんなゲーム?
道路、都市、修道院、草原などの地形が描かれたタイルを引いて、ポイントになりそうなところにコマをおいて、タイルに描かれた地形が完成したらポイントになる。
最終的に最もポイントを多く取得したプレイヤーが勝利。
タイルに描かれた地形がきれいで、全員で地図を作っていく楽しみが味わえます。
コマ(ミープル)も可愛い。
二人プレイでのんびり、家族でわいわい、ガチンコ勝負まで幅広く楽しめます。
世界大会が毎年行われるぐらいメジャーなゲームです。
設定・世界観
都市や道、修道院など様々な地形が描かれたタイルを連ねながらコマを配置し、より多くのポイントの獲得を目指します。簡単なルールながら、タイルが置かれるごとに形成が移り変わる戦略的な配置ゲームです。2000年の発売以来、ドイツゲーム大賞など数々の賞も獲得し、世界中で長く楽しまれています。さらにこのパッケージには、標準のセット内容に加えて、オリジナルバリエーション"観光"を含む3種類のバリエーションが入っており、より楽しく遊べます。(パッケージより引用)
ローマ人と騎士の時代、比類なき要塞芸術の都市として築かれたカルカソンヌ。この南フランスの地を舞台に、各プレイヤーは周辺の道路や都市、修道院や草原に自分のミープル(コマ)を配置し、その勢力を競い合います。地域の発展はプレイヤーの手に委ねられ、成功の鍵はいかにミープルを効率よく使えるかどうかにかかっています。プレイヤーは手番ごとに地形タイルを配置して土地を広げ、そこにミープルを配置してポイント獲得を目指します。全てのタイルを配置し終えた時、もっとも多くのポイントを集めたプレイヤーの勝利となります。(マニュアルから引用)
ゲームの内容物
コメント
準備・セッティング
-
「スタートタイル」を用意72枚のタイルのうち、1枚だけ裏面の色が違うのが「スタートタイル」
- 「スタートタイル」を表にして、テーブルの中央に置く。
- 残りのタイルをシャッフルして、いくつかの山札として裏向きのまま積む。
- 各プレイヤーは自分のミープルの色を決めて8個のミープルを受け取り、その内1個をポイントマーカーとして得点ボードの「0」のマスに置く。
- 残り7個のミープルはゲームの配置に使う。
ゲームの目的、勝利条件
ゲームの流れ
- 一番若いプレイヤーがスタートプレイヤーとなって、時計回りの順番で手番を行う。
- 手番になったら以下のアクションを順番通りに行う。
- 地形タイルの配置
山札から地形タイルを1枚引き、配置する。 - ミープルの配置
ミープルを1個、いま配置した地形タイルに置くことが出来る。
置かなくても良い。 - 得点計算
タイル配置によって完成した道路、都市、修道院ができた場合、得点を得る。
(ミープルが配置されている場合)
1.地形タイルの配置
- 配置するタイルは少なくとも1辺がすでに置かれているタイルに隣接しないといけない。
(なにもないところには置けない) - 配置する草原、道路、都市は繋がるようにしなければいけない。
例外ルール 「タイルが置けない」
2.ミープルの配置
- 一度に配置できるミープルは1個だけ
- 自分の手元にあるミープルだけを配置できる
(すでに配置されているミープルを動かして配置はできない) - よって、手元にミープルが1個も無い場合は、タイルを配置して終了となる。
- 地形タイルのどの部分にミープルを配置するかを決めないといけない(後述)
- 前のタイルに繋がっている都市、草原、道路にすでにミープルが置かれている場合は置けない(自分のでも、他プレイヤーのでも)。
3.得点計算
地形の種類と得点
- 道路
道路タイル1枚につき1点 - 都市
都市タイル1枚につき2点。紋章が描かれていれば紋章1つにつき2点ボーナス。 - 修道院
修道院タイルとその周りのタイルで合計9点 - 草原
ゲーム途中ではポイントにならない。終了時にポイント計算(後述) - 交差点
交差点にはミープルは置けない。
ミープルの配置の仕方
- ミープルを配置するときは、タイルのどの部分に配置したのかはっきり分かるように配置する。
- 都市、道路、修道院にはミープルは立てて置き、草原には寝かせて置く。
(働き者のミープル君もたまには草原で寝そべって、のんびりしたくなるのです)
完成した道路、都市、修道院の得点方法
3-1.完成した道路の得点方法
- 「道路が完成する」とは、連続する道路の両端が、交差点、都市や修道院の一部になったとき、あるいは道路が環状になった状態をいう。
- 道路が完成したとき、その道路上にミープルを置いていたプレイヤーは完成した道路を構成しているタイル1枚につき1点を獲得する。
- ポイントは直ちにスコアボードに記録される。
都市や修道院が同時に完成したらその得点も一緒に記録する。 - 得点を得たミープルはすぐにプレイヤーの手元に戻す。
3-2.完成した都市の得点方法
- 「都市が完成する」とは、都市が完全に城壁に囲われ、その内部に空白部のない状態をいう。
- 1つの都市は何枚のタイルで構成されていても良い。2枚でも良い。
(画像:左上) - 都市が完成した場合、その都市にミープルを置いているプレーヤーは、その都市を構成しているタイル1枚につき2点を獲得する。
- 都市内部に紋章が描かれていれば、紋章一つにつき2点のボーナス点を獲得する。
- 得点計算されたミープルは、すぐにプレイヤーの手元に戻される。
完成した道路や都市に複数のミープルが置かれていた場合
- タイルの置き方によっては複数のミープルが1本の道路にいたり、1つの都市の中にいることがある。
- この時、そこにもっとも多くのミープルを置いているプレイヤーだけにポイントが与えられる。
- ただし、同じ色のミープルが複数配置されていても獲得ポイントは同じ。
- 配置されているミープルが同数の場合は、 全てのプレイヤーにそのままの得点が与えられる。
3-3.完成した修道院の得点方法
-
「修道院が完成する」とは、修道院を中心として周り全てが8枚のタイルによって囲まれることをいう。(縦・横・斜め)
-
修道院にミープルを配置していたプレイヤーはタイル9枚で9点を獲得する。
-
得点計算後、ミープルはプレイヤーの手元に戻される。
配置されていたミープルを手元に戻す。
- 道路、都市、修道院の得点計算が終わった後、その場所に配置されていたミープルはそれぞれのプレイヤーの手元へ戻される。
- 複数プレイヤーのミープルがいて得点を得られなくても、完成した場所からは何も得られないため戻す。
- 1回の手番でミープルを配置して、すぐに得点を得て手元に戻させることもできる。
- 新たなタイルを置いて道路、都市、修道院を完成させる。
- そこにミープルを配置させる。
- 完成した道路、都市、修道院の得点を得る。
- ミープルを手元に戻す。
注意
次の手番以降なら配置可能。
草原
- 草原は道路、都市、配置されているタイルの端などによって分断される。
- 分断されずに複数のタイルで繋がっている場合は一つの草原となる。
- 草原にはタイル枚数は関係ない。
草原への配置
- 草原にミープルを配置する場合は分かりやすくするために寝かせて配置する。
- ゲーム終了時、ミープルが置かれている草原に面している『完成している都市』(都市の大きさは関係なく)1つにつき3点を獲得できる。
ゲームの終了と勝利者
最終得点計算
※マニュアルに得点早見表がついています。
- 完成していない道路にミープルを置いているプレイヤーは構成するタイル1枚につき1点を獲得する。
- 完成していない都市にミープルを置いているプレイヤーは構成するタイル1枚につき1点を獲得する。
都市に紋章が描かれている場合は紋章1つにつき1点を獲得する。 - 完成していない修道院にミープルを置いているプレイヤーは、修道院とそれに隣接する(上下左右斜め)タイル1枚につき1点を獲得する。
- これらの時も同じ道路や都市に複数のプレイヤーがミープルを置いていたら、一番多くミープルを置いているプレイヤーだけがポイントを獲得できる。
- 一番多く置いているプレイヤーが複数人いる場合は、その全員がポイントを獲得できる。
- 得点計算を終えたミープルはマップタイルから外していく。
最後に草原ポイントを計算する。
- ミープルが置かれている草原に面している『完成している都市』1つにつき3点を獲得できる。(完成していない都市はポイントにならない)
- 都市の大きさ(タイル枚数)は関係ない。
- 1つの草原に複数プレイヤーがミープルを置いている場合は、都市や道の得点計算同様に最も多くのミープルを配置しているプレイヤーのみが得点を獲得する。
- 最も多く配置しているプレイヤーが複数人いる場合は、それらのプレイヤー全員が同じ得点を得る。
コメント
バリエーションルール
バリエーション1 『観光』
追加する用具
基本セットから外す用具
ゲームの準備
追加ルール
- 基本ルールの修道院と同様に扱い、得点方法などルールは全て同じ。
- ミープルを「観光客」として名所におく。
この場合は観光客であることがわかるようにミープルを"横向きに立てて"置く。
「観光客」の得点方法
- 「観光客」としてミープルが置かれた名所タイルは、最終得点計算の時にはじめて得点計算が行われる。
- プレイヤーは「観光客」により、名所タイルの十字の方向(縦および横)に連続するタイルの枚数分を得点する。
- タイルの列に空白部がある場合は、その手前までの枚数がポイントとなり、空白部の先にタイルがあってもポイントにはならない。
バリエーション2『川』
追加する用具
基本セットから外す用具
ゲームの準備
- 川が描かれたタイル12枚(裏が暗い色)を通常のスタートタイルの代わりに使用する。
- 通常のスタートタイルは使用しないため、箱にしまっておく。
- 川が描かれたタイルの中から「泉」と「湖」を取り除き、残り10枚の川タイルをよく混ぜ、裏向きの山札にして置く。
- その山の一番下に湖のタイルを置く。
(湖タイルは最後に置かれるため。避けておいても良い) - 泉タイルがスタートタイルとなる。
ゲームの手順
- 順番に通常の手順でゲームを行うが、最初は川タイルのみを使用する。
川タイルをすべて置いたら、通常のタイルを使う。 - 川タイルも基本ルール同様、すべて適合するように置かなければならない。
- 川タイルは上流に戻るように配置することはできず、下流に向かって流れるように配置しなければならない。
- 川タイルにも通常ルール同様にミープルや修道院長コマ(バリエーション3参照)を配置することができる。
(川の上には配置できない) - 泉、湖タイルにはミープル等を配置することはできないため、川タイルの最後の湖タイルの配置は一手とは数えない。
バリエーション3『修道院長』
ゲームの準備
ゲームの手順
- 何枚かの地形タイルに描かれている「庭園」を新たな地形の要素として使用する。
- 修道院や庭園の描かれたタイルを配置したとき、ミープルの代わりに修道院長コマを配置することができる。
- 修道院長コマは修道院か庭園にのみ配置できる。
道路、都市、草原には配置できない。 - 通常のミープルは庭園には配置できない。
得点計算
- 庭園も基本ルールの修道院と同様の得点計算を行う。
- 修道院長コマが置かれた修道院や、庭園の周囲8枚のタイルがすべて置かれたら9点獲得し、修道院長コマは手元に戻る。
- 修道院長には特別な能力があり、いつでも手元に戻すことができる。
修道院長コマをすでに配置しているプレイヤーは、自分の手番で配置した地形タイルにミープルを置かなかった場合に、すでに配置されている修道院長コマを回収することができる。
(その場合、同ターン中にミープル等のコマを配置することはできない)
- その時点で修道院長コマが置かれた修道院や庭園とそれに隣接している(上下左右斜め)タイル1枚につき1点を獲得する。
- 配置されたままの修道院長コマは、ゲーム終了時には通常のミープルと同様に得点を得られる。
コメント
ゲームとして、ただただ面白いです。何回でもやれちゃいます。
最初にも書きましたが二人でまったりプレイもできるし、家族や友人など最大5名までプレイできます。
タイルを引くのは運ですが、パネル構成をすべて記憶してガチ勝負される方もいて、世界大会まであります。(2018年の世界大会では日本人選手が優勝したらしいです)
商品の価格も高くないし、有名だからプレイできる人も多く、コストパフォーマンスに優れた一家に1個のボードゲームだと言えるのではないでしょうか。
(やりすぎて飽きたと言われる方もいるかもしれませんが…)
日本語版はないですが、拡張版が10個も販売されています。
豊田市ボードゲームオープン会
豊田市でボードゲームオープン会を不定期開催しています。
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